腱板損傷の痛み・症状
腱板とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉の総称です。腱板は上腕骨にくっつく部分では上腕骨頭(上腕骨の上の方で肩甲骨と関節を作る部分)を覆うようにくっついています。この骨にくっつく部分で腱板は、骨と骨の間の狭い所を通ったり、血行が乏しい部分があったりすることから、肩を繰り返し使ったり偏った使い方をすることにより、骨との摩擦が起きて痛めやすいという特徴があります。
スポーツでは野球の投球動作やバレーボールのスパイク、テニスのサーブ、水泳のバタフライなど肩を繰り返し使うことで多く発生するようです。
症状は、肩を使った後の違和感から始まり、肩を挙げる際の痛み、腕を横から挙げていくと60°~90°ぐらいで痛みが出てくるなどの特徴があります。ひどくなってくると夜寝ている時にも痛みを感じてきたり、肩を動かせる範囲が小さくなったり、筋力の低下がみられたりします。
応急処置は、安静を保ち、肩の痛みのある部分に湿布薬を貼るなどして炎症を抑えましょう。痛みがひどい場合には、肩をやや外に挙げるようにして腕を三角巾(なければタオルなどを代用しましょう)で吊って安静を保てるようにしましょう。損傷が強い場合、無理にストレッチなどをしてしまうと、痛みを余計に酷くしてしまう場合もありますので注意してください。
症状が軽いうちであれば、治療にストレッチなどを取り入れたりする事で早く治すこともできますので、違和感などを感じたら重症化する前に早めにご相談ください。